だし汁の栄養と運動時の水分補給への展開

和のだし

和食を中心に長年愛されているだし汁。しかし、栄養素について知っている方は多くいません。この記事ではだし汁に隠された魅力をお伝えします。

さらに活躍の場は運動時にも。こちらはレシピ付きでご紹介します。

だし汁は私たちの身体を支える栄養素がたくさん詰まっています。

だし汁はお口直しの1品にあらず。おいしく、健康な体づくりにお役立て下さい。

目次

だし汁はうま味をはじめ栄養素の宝庫

和食に欠かすことのできないだしですが、実はうま味を味わうだけではありません。

それぞれの素材から出る成分は異なりますが、だし汁の中にはたんぱく質やミネラル、ビタミンなど多くの栄養素が溶け出しており、栄養補給の一役を担っているのです。

瀬戸プレスフーズのだしシリーズは素材の選択から製造方法、調理のしやすさ、味、栄養面と安心して活用できます。今回はその中より3点ご紹介します。

1.焼いりこパウダー

瀬戸内産のいりこを瞬間高温高圧焼成法で加工し、臭みやえぐ味を飛ばしうま味や香りを残したパウダーです。

カルシウム、マグネシウム、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸が豊富です。

さらに素材のいりこは大きいものだと加工の際に苦味が出るため、通常よりやや小さめのものを使用し、苦味を抑える配慮がなされています。

だし汁をはじめ、混ぜる・和える・かける等、料理の用途を選ばず活用できます。

2.焼かきパウダー

広島県産の牡蠣を焼いりこパウダーと同様の方法で加工し、牡蠣の風味が活きている珍しい商品です。亜鉛をはじめ、ビタミンB12、グリコーゲンが豊富です。

中々料理に取り入れにくい素材ですがパウダーになっているため、混ぜる・和える・ふりかける等、手軽に牡蠣を楽しめる商品です。

3.焼きだし合わせ天然

■名称:だしパック
■原材料:焼きいりこ(カタクチイワシ(瀬戸内海産))、焼き鰹、焼きあご(飛魚)、焼き昆布
■栄養成分表示(1袋4gあたり):熱量14.1kcal、たんぱく質2.9g、脂質0.21g、炭水化物0.2g、食塩相当量0.3g
■内容量:40g(4g×10袋)
■賞味期限:365日

国産のいりこ・かつお・あご・昆布の素材を同様の方法で凝縮した天然だしです。素材のうま味や香りはそのままに、魚独特の臭みやえぐ味を除いています。

また圧力をかけることで表面積が広がり、うま味が抽出されやすい特徴があります。

たんぱく質、カリウムやカルシウムが摂取できるうえ、イノシン酸とグルタミン酸の相乗効果によりうま味が増しています。

ご紹介した商品は加工の際、瞬間的に加熱をしているため栄養素の損失が少なく、しっかりと栄養を摂取できる点は非常に嬉しいです。

また、自身の好みの濃度に調整でき利便性も兼ね備えている商品と言えます。

運動時の水分補給について

運動をすると筋肉が収縮するため体に熱が発生し、体温調節のために発汗します。

汗の大部分は水分ですが、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルも含まれています。

気温や運動強度が高くなく、発汗量が少ない時の水分補給は水で十分ですが、気温が高く、運動強度や運動量、発汗量が多い場合は水分やミネラルの損失が多いため、スポーツ飲料を取り入れましょう。

だし汁が運動時の飲料として活用できる⁈

だしは料理にうま味を加えておいしくするものと思いがちですが、実はだし汁に溶け込んでいるアミノ酸やビタミン類、ミネラルはスポーツ飲料と同様に水分と運動時に損失する栄養素の補給が可能です。だし汁は疲労回復やパフォーマンス向上に期待ができます。

運動時におすすめしたい、混ぜるだけの簡単だし飲料を3つご紹介します。

1.いりこのだし飲料

【材料】焼いりこパウダー:10g 水:500ml 塩:0.5g(※1 レモン汁:小さじ1(5ml)

【作り方】➀シェイカーに材料すべてを加え、混ぜ合わせる。 

いりこには体をつくるたんぱく質、骨の形成と筋収縮に必要なカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンD、全身に酸素を運ぶ鉄が含まれています。

特に頭と内臓にミネラルが豊富ですが苦味があり敬遠されがちです。その点、焼いりこパウダーはいりこが丸ごと使用しているものの苦味がなく、栄養素を余すところなく摂取できます。

また、うま味成分のイノシン酸の働きで代謝が高まりグリコーゲンの蓄積を促すため、持久的パフォーマンス向上の期待ができます。

さらにお好みでレモン汁を加えると、爽やかな味わいと共にクエン酸の働きで疲労回復を促します。

2.いりことかきのだし飲料

【材料】焼いりこパウダー:5g 焼かきパウダー:5g 水:500ml 塩:0.5g(※1)

【作り方】➀シェイカーに材料すべてを加え、混ぜ合わせる。

いりことかきパウダーの合わせだしです。

牡蠣には亜鉛が豊富に含まれており、たんぱく質の合成促進や運動によって発生した活性酸素を抑制する働きがあります。

強度の高い運動で発汗と共に損失するため、亜鉛の必要量が増加します。亜鉛不足の状態ですと筋修復の遅れや、免疫力の低下により体調を崩してしまう恐れもあります。

発汗の多い運動時に取り入れると良いでしょう。

3.4種の合わせだし飲料  

【材料】焼きだし合わせ天然:2パック 水:500ml  梅干し:1/4個(3g)(※1)

【作り方】➀シェイカーに材料すべてと加え、混ぜ合わせる。30分以上おき、だしパックを絞り出す。※お湯出しでも可能です。その際は、沸騰後2分煮出して取り出します。

焼きだし合わせ天然にはたんぱく質やカルシウムが豊富で、昆布に含まれるうま味成分のグルタミン酸はアミノ酸のひとつです。

アミノ酸はたんぱく質が分解された最小の状態で、体内への吸収がたんぱく質だと約3~4時間かかるのに対しアミノ酸は約30分と速く、消化器官の負担が少ないことが特徴です。

疲労が強い時や運動前後など胃腸が万全でない時、素早い筋肉の回復を望む場合はアミノ酸の状態で摂取すると良いでしょう。

さらにグルタミン酸は神経伝達物質であるセロトニン分泌を促し、副交感神経を活発にするため、緊張が続いた時にだし汁を飲むとホッと気持ちが楽になります。  

 エネルギー(kcal)たんぱく質(g)炭水化物(g)食塩相当量(g)
1.いりこ7.41.50.10.2
2.いりこ+かき7.71.10.40.1
3.合わせだし5.81.20.10.2
<だし汁飲料の栄養価>(100ml当たり)

               参照:株式会社 瀬戸プレスフーズ 栄養成分検査結果 

だしシリーズは水に溶けやすく、素材を活かしただし汁が短時間で簡単に完成します。

また、甘いスポーツ飲料が苦手な方や運動強度や発汗量に応じて自身でアレンジできる点からもおすすめです。常温でも冷やして飲んでも良いでしょう。お好みのだし飲料を探してみて下さいね。

栄養素の宝庫だし汁を食卓や水分補給に

だし汁は心をホッとさせるだけではなく、栄養素が豊富に含まれており食事に欠かすことのできない1品です。

また、運動時においてもスポーツ飲料と同様の活用が可能であることが分かりました。

瀬戸プレスフーズのだしシリーズは素材がもつ栄養素を最大限に活かしつつ、安全性と利便性に富み、ストレスにさらされやすいアスリートの体にやさしい商品です。

水分補給と栄養補給が1品でできるだし汁。日々の食事と運動時にぜひ取り入れてみましょう。

管理栄養士 山田 美穂

参考資料(最終観覧日:2021年12月3日)

guide_book_annnai (japan-sports.or.jp)(※1)

瀬戸プレスフーズ (seto-pre.com)

クローズアップ:福岡大学産学官連携センター (fukuoka-u.ac.jp)

運動をする人に知ってほしい鰹節のすごい働き|コラム|鰹節・だし専門店 通販のことならにんべんネットショップ (ninben.co.jp)

スポーツとアミノ酸について|味の素株式会社 (ajinomoto.co.jp)

https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

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