SDGsへの取り組み

SDGsとは

 近年、SDGsという言葉をよく聞きます。「Sustainable Development Goals」の頭文字をとり、持続可能な開発目標を意味しています。この「持続可能な」というのは、今だけでなく、将来にわたって地球環境を失うことなく維持しつづけていくこと。よって、SDGsは「将来の世代のための環境や資源を壊さず、今の生活をより良い状態にするための目標」となります。この目標を実現するためには、国や企業などのリーダーが協力して行動していくことが大切ですが、私たち一人ひとりの意識や行動も重要となります。

12.つくる責任 つかう責任

未利用資源の活性化、6次産業の具現化、使いたいとき使いたいだけ使用できる、長期保存できる等、生産者の年間を通した持続性可能な食材づくりに長年にわたり貢献してきました。

  • ふぐの骨の活用(カルシウム)
  • のどぐろ
  • いりこ
  • あご
2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。

SDGsに関して企業が果たすべき役割

SDGsは、日本語で「持続可能な開発目標」と訳されます。
持続可能な開発を実現するには、政府だけではなく、民間の力も当然欠かせません。
つまり、SDGsは、企業がビジネスに取り組む姿勢も問われています。
実際、経団連の企業行動憲章にもSDGsの理念が反映され、そうした憲章の存在もあって、日本国内の企業でもSDGsの理念を取り入れ、行動に移す企業も徐々に増えてきています。
弊社は、全国の未利用な食材を活用し、地域活性の産品販促をネットワークに有名なシェフとの取り組みもあるのでコラボ製品を作ったりしています。また、美味しく健康という事で管理栄養士との取り組みもはじめ栄養の吸収率を含めこれからの高齢化社会にも貢献できるように前に進んでいます。

プレタスとは

1-1:独自製法により栄養素を逃がさない

 PRE+(プレ・タス)は株式会社瀬戸プレスフーズが鉄鋼業として培ってきた技術を進化させた「瞬間高温高圧焼成法」を用いてできた、パウダー状またはフレーク状の製品のことを言います。

瞬間高温高圧焼成法は、特許製法であり独自の技術です。0.6~1秒という短い時間で約60トンの圧で食材をプレスしながら200℃の高温で芯まで焼き上げ、更にその成分を中に閉じ込めるという画期的な技術です。

瞬時に高温で焼き上げるため、食材の組織が壊れて栄養分が溶出するのですが、それと同時に均一に高圧がかかるため、熱に弱いといわれるビタミンなどの栄養素が逃げることなく、食材にそのままギュッと凝縮されます。姿形は変われども、その食材が持つ栄養素が身体に吸収されやすい形で閉じ込められているのです。

例えば、昆布や椎茸などを出汁として使用する際、通常は何時間も水に浸けてゆっくりと旨味成分を抽出していきますが、この技術を使用した製品では栄養分の溶出効果が高いため、同量の原料でも早く、濃い出汁を取ることができます。使いたいときにすぐ、そして、より美味しく食べられるのは、調理をする人にとっても、食べる人にとってもすごくありがたいですね。

また、高温により瞬時に原料の水分を飛ばすことができるので、香りも凝縮することができます。臭さや雑味、えぐみ等が消え、それを取り除くためにしてきた下処理は必要なくなります。

1-2:6次産業化、未利用資源の活用、食育

 この斬新で画期的な技術はこれだけにはとどまりません。6次産業化や未利用資源の活用や、食育へも貢献しております。

 6次産業化とは、1次産業を担う農林漁業者が、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組む経営形態を指しています。1次×2次×3次=6次となるので、6次産業化と呼んでいます。

近年、食の外部化や簡便化が進み、国産農林漁業のシェアが低迷することにより、1次産業の所得が伸び悩み、更に後継者不足といった農林漁業の過疎化などにつながってしまうため、この新しい産業に注目が集まっています。これは農林水産省によって推進されています。

この取り組みに瞬間高温高圧焼成法を用いると、今まで食べることができない部分(未利用資源)を製品に加工したり、病院や施設等でそのままの状態では提供できなかった食材を加工して提供したりすることができ、様々な可能性を秘めています。

例えば、クワイという食材は大きな目が出てめでたい、ということからお正月料理などでよく用いられる根菜ですが、需要がどんどん減っており後継者のことを含め、生産し続けることができるかの問題がある。また、雑味やえぐみが多いため、下処理が必要です。しかしこの技術を用いてみると、パウダー状にすることで牛乳などと合わせてポタージュにしてみたり、パウダーにより水分量も少ないため、通年販売もできるようになったり、今までとは違う視点で活用法を見出すことが可能となりました。
後継者の問題は、長期保存可能、通年販売可能ということでかなりにケースで解決できる場合が増えています。

次産業を具現化した加工食品を料理マスターズ受賞者が審査し、「料理マスターズブランド」として認定するイベントが開催されます!コンテストでは日本が誇る「料理マスターズ」受賞者である一流料理人が審査委員を務めます。

他、牡蠣は亜鉛や鉄、マグネシウムなど豊富なミネラルが含まれていることは有名です。ただ、そんな栄養豊富な食材を病院や施設等で提供することは中々難しいです。しかし、この技術を用いれば、すまし汁に活用したり、炒め物に調味料として使用したり、食べる人の満足度も栄養付加も上がり、更に牡蠣という地域資源の活用という点においても、今後の活用の可能性を感じることができます。